インプロ

インプロとは?

まねきねこは、ワークショップ(体験参加型学習)、演劇公演、心の教育事業など、様々な活動をしていますが、 その活動に「インプロ」を活用しています。

インプロとは、「インプロヴィゼーション(即興)」の略語です。
即興は、音楽、ダンスなどさまざまなアートで取り入れられていますが、
欧米では特に演劇の分野が盛んです。

インプロの公演は、打ち合わせ、台本がなく、その時、その場所で芝居を創ります。
観客とのインタビューから生まれた一つの言葉をきっかけに物語が始まります。
照明も演奏も即興です。即興の歌やダンスが始まることもあります。
その意味で、インプロは演劇に留まらない「総合芸術」なのです。

インプロでは、主にゲームを使って、即興でシーンを作ります。
このスタイルは、英国人のキース・ジョンストンによって作られました。
演劇には「劇場でかしこまって観る」というイメージがありますが、
キースはそれを壊し、「プロレスのように観客が気軽に楽しめる」演劇というコンセプトで
インプロを作ったのです。
基本となるのは即興劇を演じるスキルを学ぶための300を超えるゲームです。

  インプロは、欧米では全国大会や世界大会が開かれるほど有名なエンタテイメントです。
マイク・マイヤー、ブルース・ブラザーズなど、多くの個性派俳優がインプロの出身です。
現在、TVでもインプロの番組があり、CMなどでもインプロの役者達が活躍しています。
また、フロリダのディズニーワールドでは毎日インプロの公演が開催されています。
国内でも、東京を中心としてインプロの人気が広がりつつあります。

インプロゲームの一例

Play Book
一人は本に書いてある文章しか話すことができず、 他の人はその人の言葉を正当化するゲームです。




Props
小道具を他の物に見立ててお芝居をします。




One Word
一人一言ずつを繋いで物語を作ります。




Two Places
お互いに違う場所をイメージして演技します。 やらない方がいいことを敢えてやってみる方法で、 相手のアイディアを受け入れない「ブロッキング」について学んでいます。




Spit Fire
演技をしている最中に関係のない言葉が投げ込まれますが、 それをすぐにストーリーに組み込んでお話を作っていきます。




Sound Track
BGMがシーンの内容とは関係なくランダムに再生され、 シーンの途中で違う曲になります。 俳優はそのBGMに合わせてシーンを進めていきます。




■プレゼントゲーム

プレゼントを贈るという簡単なお芝居を2人組で行ないます。

1.一方が手で物の形を作って相手に渡します。
2.相手はもらった物に名前をつけます。
3.交互にアイディアを付け加えあって、物の状態(色、形、材質…)をはっきりさせていきます。
 この時、相手のアイディアを否定せず、受け入れあって情報をつけていきます。

初めは「手で作った形」という見えない物が、
お互いに同じイメージを共有する事で、はっきりと見えてきます。

このゲームを通じ、相手のアイディアを受け入れる事、自由に発想する事を体験します。
また、プレゼントされた物は簡単に捨てる事ができない、という経験は誰にでもあると思います。
プレゼントはとても嬉しく大切な物です。
相手からもらったアイディア=プレゼントとする事で、
相手のアイディアを大切にし尊重する気持ちを養います。



■2ドット

一人一筆だけを使い、全員で一つの絵を描きます。

全員で力を合わせることを学びます。
それぞれの小さなアイディアを重ねることで、予想もつかない結果を生み出すことを体験します。
また、誰か一人のアイディアが中心となるより、シェアーをする方が
予想を越えていけることを体験します。



■解決社長

社長と社員の役で行う簡単なお芝居です。

1.社内で問題が起こり、社員が社長に報告します。

  例えば・・・

社員 「社長大変です!! ハンバーガーにはさむハンバーグがまだ入荷されません!!」

2.それがどんなに大変な事であっても、社長は必ず

「それはちょうどいい!」

と言います。

社長 「それはちょうどいい!!」

3.その後で問題を利用した解決策を社員に提示します。

問題がどんなに大変だと思っても 「それはちょうどいい!」というポジティブな言葉を発する事で考え方もポジティブに代わり、
解決策が自然にひらめくのです。

社長 「野菜だけをはさんだヘルシーバーガーとして売り出そう。」

社長 「今日はパンだけを売ろう。ハンバーグをはさんでいるパンもおいしいんだということを知ってもらういい機会じゃないか。」
社員 「さすが社長!!」

このように、問題の中に潜むチャンスを見つけるゲームです。

何かが起こったとき
それをピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかで未来が大きく違ってきます。

たった一言
「それはちょうどいい!」
というだけで変わりますから。
一度やってみてください。
思わぬアイディアがひらめきますよ。

≪このゲームの背景となっている話≫
昔々、アメリカに靴を製造する企業があり、規模を拡大し支社を出す事になりました。
しかし、その支社は広大な荒野に建てられたのです。
その支社の社長は早速市場を調査するよう社員に命じました。
しばらくして、一人の社員が帰ってきて言いました。

「社長、大変です!この荒野には原住民しか住んでいません。
 原住民は全員裸足ですから、誰にも靴を売る事ができません!」

もう一人の社員が帰ってきて言いました。

「社長、大変です!この荒野には原住民しか住んでいません。
 原住民は全員裸足ですから、全員に靴を売る事ができますよ!」

『原住民は裸足だ』という事実は同じですが、その後の考え方が違っています。
同じ事実でもそれを「ピンチ」と捉えるか「チャンス」と捉えるかで結果は大きく変わってきます。

このゲームによって問題をチャンスに変える前向きな考え方を養います。
ゲームで擬似的に体験しておくことで、現実の世界でピンチになった時にこの考え方が助けてくれるはずです。

ワークショップ 参加者の声



















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